荒海(新宿)
新宿駅新南口から徒歩5分。
この辺りで食べログを開き、地図検索→ラーメン→ランキング検索すると、つけ麺の超人気店「風雲児」がぶっちぎりのトップで出てきますが、その次に出てくるのが、今回の荒海です。
食べログ検索で、以前から、漠とした興味はありましたが、なかなか来店機会に恵まれませんでした。
この日も、辛い物食べたさに、手前にある陳家私菜を訪れようと平日正午前に到着したところ、見たこともない行列が。
見た目、比較的若い男女。しかし、幾分国際色豊かに見えました。
おそらく、近くの専門学校生の方でしょうか?
何か、早々に授業が終わる行事があったのか、はたまた、クラスのリーダー格が、「ここおいしいよ!」と言わんばかりに殺到したのでしょうか。
「いったい何の騒ぎだ…」と思いつつ、気を取り直します。
すると、そこにはかねて興味があった荒海が…!
これをこれ天啓と云ふ、とつぶやきつつ、初入店です。(前置き長くてすみません…)
特徴(らーめん 850円)
- 二郎と家系の中華のガッツリ系
口コミでなんとなく把握していましたが、なかなかガッツリ系です。
店頭のうたい文句にもありますが、コンセプトは、「二郎でもない、家系でもない、荒海系」
その名に違わず、わが道を行く味です。
極めて濃いスープに硬い麺。そしてもやしをメインとした野菜。
その見た目は、二郎系そのものです。
しかしほんのり魚介系の香りも漂うスープの味は、さながら家系のようです。
~~でもない、というよりは、両者のハイブリットといったところでしょうか。
それぞれが干渉しあわず、いいバランスで味わうことができました。
- 麺:大盛無料、野菜増し:無料
この円安・物価高の時代、しかもこの都心のど真ん中で量をしっかり食べられるのは大きいです。
いかんせん、ジャンク感は強いですが、どうしても濃い味の脂っぽいラーメンをガッツリ食いたくなったら、訪れてみる価値はあるでしょう。
- 混雑度合い
平日正午前に来店しましたが、ちょうどすべての席が埋まっていました。
もっとも、来店客の大半が男性客で、回転も悪くありません。
寒空に並んだものの、5分程度で入店です。
見ていると、複数名で来たサラリーマンと思しき男性客も、席が空いた順番で着席しており、隣通しで座ったりする雰囲気ではありません。
入店直前に、ホールスタッフの威勢のいい中年男性から麺量、野菜の有無を聞かれます。
口コミ等で、事前に情報を仕入れていたこともあり、また、自身の空腹度合い、キャパシティーを客観的に分析することができたことから、おとなしく「両方普通」をコールします。
やはり、余程空腹のときなど、生理的に通常の状態から乖離した状態でなければ、攻撃的、積極的、野心的な選択をとるには至りません。
- ラーメンの種類
券売機では、左上から特製つけ麺、特製らーめん、荒海系ど豚骨ラーメンなど、ごっついメニューが並びます。
私が今回いただいたらーめんは、中段左から2番目くらいの、地味な位置にありました。
あと2回くらい通って、他のメニューも試してみたいですね。
…とはいえ、たまの外食で失敗したくないことから、「コレ!」という外さないメニューを見つけると、そこから離れられないのが自身の性格です…
たまには殻を破って違うメニューを試してみんと思いつつ、完食したどんぶりを上げて、店を後にします。
甚五郎(国分寺)
東京郊外国分寺市。
ここに、武蔵のうどんの名店があります。
武蔵野の地にとどまらず、首都圏一円に武蔵野うどんの名店は遍在していますが、うどんの味、コシ、つけ汁の充実ぶりから、保守本流ど真ん中を行く名店、と表現して差し支えないのではないでしょうか。
肉づけうどん 並盛・600グラム(850円)
・うどん
武蔵野うどんとは、ウィキペディアを引用すると、以下の通りです。
特徴[編集]
もともと郷土料理であるため、使用される小麦粉は武蔵野台地で生産されたものを使用する事が原則(地産地消)である。麺は、一般的なうどんよりも太く、色はやや茶色がかっている。加水率は低く塩分は高めである。コシがかなり強く、食感は力強い物でゴツゴツしている(つるりとはしていない)。
チェーン店で食べるうどんに比べると、コシがかなり強く、食べ応えがあります。
その様は、極太のつけ麺をしっかり食べているかのような感じです。
↓写真の通り、並盛でも600グラムとかなりの容量。
しかも、強いコシがあるため、よく噛まなければ食べ進められません。
並盛でも、十分すぎる量。
30歳痩身の私には、空腹時であっても並で十分です。
もっとも、後述のように、スープが、塩味こそ強いものの、出汁の効いた美味であるため、ふんだんな麺量であっても、最後まで順調に食べ進めることができました。
・つけ汁
出汁がよく効いています。
また、豚小間肉、ネギにもよく味が染みており、食べていて飽きが来ません。
しょっぱめではあるものの、脂身等はないため、最後までうどんとよくマッチし、かつ、大容量のつけ麺などにありがちな終盤の苦痛も、特にありません笑
残業漬けで疲弊した身体によく染み渡る濃い味です。
完食後も、ついつい、つけ汁を名残惜しく飲んでしまいますが、相当な塩味であるため、飲みすぎは気を付けましょう。
- 価格について
2023年年明けより、折からの円安・物価高の影響で、値上げを余儀なくされました。
もっとも、従来が安すぎた感があり、適正水準、否、これでもまだ割安水準ではないでしょうか。
郊外、国分寺であり、また、少人数によるオペレーションであるからこそ実現できるものと言えるでしょう。
- 店外外観、座席について
昭和レトロそのものです。
近隣にある、江戸東京たてもの園に迷い込んだような心地になります笑
外観は、昭和の商店街の一店舗という風情で、郊外とはいえ、現代の東京とは違う都市に降り立ったような印象を受けます。
店内も、昭和風情がちりばめられ、昭和を経験していない私ですら血の奥底に眠るノスタルジーを掻き立てられます。
- PayPay30%還元キャンペーン
同店舗も、加盟店です。
国分寺市はこれまで何度かキャンペーンを開催しており、タイミングが合えば、キャンペーンのキャッシュバックの恩恵にも預かれます。
もっとも、キャンペーン中は、多くのお客さんが殺到するため、提供に時間を要する傾向があります(観測範囲内)。
- 待ち時間
昼・夜ともに、少ない人数(2,3名?)で店舗運営しているように見受けられました。
相対的にマンパワー不足な感が否めず、混雑度合い、来店時間帯によっては、待ち時間も相応に発生します。
おひとりでお越しの方は、気長に待てるようなツールがあるといいでしょう。(気長に読書をして待ちました)
複数名でご来店の方は、お酒、つまみとともに、歓談しながらメインを待つのもいいでしょう。私は頼んだことはありませんが、メニューを見る限り、一品もののつまみ類も充実しているように見受けられます。(おでんなど)
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中華そば一清(武蔵小金井)
東京郊外、小金井市。
ここに、食べログTOP5000にもランクインする有名店があります。
紛うことなき美味でありました。
特徴(中華そば塩 820円)
- スープが絶品
大山どりをもとにした、高知県産かつお節、北海道羅臼産昆布、複数種類の海塩をブレンドした出汁がよく出たスープは、口にしたとき得も言われぬ感動を呼び起こします。
極端にしょっぱすぎるということもなく、程よい塩味も効いており絶品です。
もはや、最初の1杯目から感動すら呼び起こします。
- 麺は、ストレートの細麺
塩味が絡みよく合います。
コシも程よく、ツルツルとしておりスープによく合います。
- レアチャーシュー
柔らかく、肉の旨味がよく出ています。
チャーシュー単独でも料理になるくらい、うまい。
もちろん、麺、スープと合わせて食べるのも美味です。
混雑・アクセス等
食べログ、GoogleMapの情報を参照するに、土日の昼時などは大変混雑する模様。
しかし、私は、年明け早々の日曜日の夜(19時頃)に訪れたこともあってか、行列はなし。
先客2名、後客3名ほどで、ちょうど席数が埋まるか埋まらないか、という混雑度合いでした。
ただし、お店の知名度からすれば、まったく待たずに入店、食事できたことは圧倒的な幸運だったというべきでしょう。
コロナワクチン4回目(モデルナ・20代後半男性)
先日、新型コロナワクチン4回目の接種に行ってきました。
過去3回は苛烈な副反応を経験しています。
- 1回目
37度台前半の微熱と倦怠感
- 2回目
最高38.8度まで上がる。
悪寒、倦怠、吐き気、未明に悪夢にうなされるなど、接種後12時間経過後に副反応のオンパレード。
平日昼過ぎに接種後、23時頃まで残業したのがいけなかったのでしょうか。夕方からすでに頭痛が出始めており、帰宅時にはさらにひどい頭痛に襲われた記憶があります。
- 3回目
37度台後半の熱と倦怠感
…すでにこの時点で接種する気も失せます笑
Twitterなどでは、「4回目が一番きつかった…」などという恐怖体験を見つけてしまい、一層、暗澹たる心持となります。
今回も恐々としながら接種会場へ…
①14:00
接種完了。15分待機しオフィスの座席に戻る
②20:00
仕事を片付けて帰宅。
2回目接種時の反省を踏まえ、早めに帰宅。
③23時〜翌9時
警戒していつもより早めに就寝。
夜中に悪夢や寒気に悩まされることなく、起床後も特に症状なし。
④翌12時
症状がまるで出ないので調子に乗って外出。
行きつけのつけ麺屋↓で昼食(トッピング無料券を使う)
前3回の接種時にはとても考えられない行動です。そもそも、そんな選択を取りうるコンディションでもなかった…
⑤翌20時
…結局発熱せず
今までのが何だったのか?というほど症状が軽かったです。
「4回目が一番酷かった」という意見はいったい何だったのか…と思いつつも、これも個人差があるのかな、と思いました。
それにしても、宿敵モデルナ製ワクチンにも慣れてきたとなると、完全体となる日も近いのでしょうか…!?
…と、体力も精神力の無さを棚に上げて高を括っていた代償は、ほどなくして訪れるのであります…(続く)
陳家私菜(渋谷)
渋谷駅から公園通りの坂を上り、NHK・渋谷区役所に至る途中にあります。
昨今話題の、いわゆるガチ中華の走りのようなお店と言ってもいいでしょう。
味、雰囲気は現地のそれに近いものがありますが、池袋の雑居ビルにあるような、店内が中国語しか聞こえない、というような圧迫感もなく、比較的入店しやすいです。
ランチメニューもあり、手軽に、ガチ中華・四川料理を味わいたい方、お勧めです!!
1.注文したメニュー・特徴
- 汁無し麻辣刀削麺
どちらも美味ですが、私は、汁無しのほうがよりおいしいと感じます。
↑高菜とナッツを絡めて食べると、塩味がよく出てとてもおいしいです。
粗びきのナッツの触感、クリーミーさと相まって、辛味も多少緩和され、食も進みます。
- 辛さには要注意!
4段階から選べますが、最も低いレベルの小辛でも、通常の中華料理店の中辛~辛口くらいです。
私の辛さ耐性は、「辛い物が好きだけれども、そこまで強くない」タイプです。蒙古タンメン中本では、「蒙古タンメン」の辛さがギリギリおいしく食べられるラインです。(伝わりますか…?笑)
一度、中辛にチャレンジしました。食べ始めは、「お、かなり辛いな」と思いつつ、おいしく食べていましたが、中盤以降、上顎に直接響く辛味に耐え切れなくなり、辛さゆえの満腹感を強く感じ、最後は汗と涙にまみれながらなんとか完食しました。
辛さ耐性がある!と自他ともに認める人でもなければ、小辛から入るのが無難でしょう…
- 刀削麵はボリューミー
普通のラーメン屋で食べるラーメン1杯以上のボリュームに感じます。
よく噛まないと食べられないから、というのもありますが、もともとの麵量も、相応にあります。
ちなみに、同種のメニューで、普通の麺を使った汁なし担々麵もありますが、同様のボリュームでした。デフォルトの麺量が、他店に比して多いのかもしれません。
- 店員さんは中国語ネイティブの方々です。
日本語はイントネーションから母国語でないことは推察されますが、接客はいたって普通です。
むしろ、経験あると思しき店員も多く、安定したオペレーションで昼時の混雑をよくさばいていると思います。
混雑の割に注文取り~提供時間も早く、会社のお昼休みに訪れても安心してオフィスに戻ることができます。
- 来店客からも中国語が多く聞こえます
地元の味をそのまま表しているからこそ、よく来店するのでしょう。味はお墨付き、と認識して差し支えないでしょう。注文も、中国語でやり取りされます。
ちなみに、お昼時は周辺の会社のサラリーマンと思しき個人客や、昼休みに連れ立ってきたと思われるOL風の数人組もいたりと、周辺のオフィス街のランチとさほどの相違はありません。
2.補足
- ランチメニューは、麻婆豆腐、エビチリの定食もあります。スープ、ライス、水餃子(3個まで)、中華サラダ(いずれもセルフサービスです)が付いて900円(税込)と、比較的リーズナブルです。
- 麻婆豆腐は、石焼釜に入ってアツアツの状態で提供されます!エプロンは配布されますが、油のはねが収まるまでは慎重に食べましょう。
渋谷以外にも、新宿、有楽町、赤坂など都心に数店舗店を構えています。
辛さが得意な知人、コロナ禍で味わえない現地の味が恋しくなった方など、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?
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センター試験②
前回、12年前に受験したセンター試験について記してきましたが、思いのほか、熱くなってしまい(正直に言うと、まあまあのボリュームになるのかなとの未必的な思いもありました…笑 普通に気持ち悪いですね)、1日目を書き終えたところで3,000文字近くになってしまったので、投稿を分割しました。
↓前回記事(センター1日目)
気を取り直して、センター2日目の記録です。
2.2011/1/16(日)
前日に引き続き、車で会場へ。この日は雪も降らず、いつもの1月中旬の天気という感じでした。
前夜、「あんたの受験が心配過ぎて、夕飯が作れなかった」との母の言で、近所のすき家で家族4人分の夕食をドライブスルーしました。
「やることはやった」との思いで、逍遥として受験に臨んでいた私よりも、かえって家族のほうがプレッシャーを感じていた模様です。
私は、いつも注文する高菜明太マヨ牛丼を嬉々として食べていましたが、こたつで囲んだ食卓では誰一人発言せず、団欒とは程遠い異様な空気に包まれていたのをよく覚えています。
2日目は、理系科目を受験します。
私は文系のため、数学Ⅰ・A、Ⅱ・Bと、地学Ⅰと、計3科目の受験です。
1日目、幸先いい滑り出しで気分良好でしたが、最後まで気は抜けません。
- 数学Ⅰ・A(目標:90点)
文系ですが、数学は得意でした。
解き方を覚えればある程度のレベルの(国立)大学の問題に与することができる文系数学。センター試験レベルであれば、そこまで大事故を起こすこともなく、コンスタントに8~9割の得点率を記録できる水準に達していたため、本番もさほどのプレッシャーを感じることなく受験に臨みます。
論理問題~図形、確率と、ごく標準的なレベルの問題が続きました。前年の数学Ⅰ・Aの難易度が高かったため、易化することは予想していましたが、それでもだいぶ平易に感じました。
無理に攻めすぎず、解けるところまで解き、手応えを感じつつ終了。
- 数学Ⅱ・B(目標:80点)
Ⅰ・Aに加え、Ⅱ・Bも比較的得意でした。もっとも、コンスタントに得点できる微分・積分に比べると、数列、ベクトルはやや得点の振れ幅があり、Ⅰ・Aほどの自信はありませんでした。
ここまでの各科目の出来も比較的良かったことから、満点に近い得点は目指そうとせず、8割をしっかりとり切ろう、と考え望みます。
いつも通り、前から順番に解きますが、数列の左ページ、最後の問題で躓きます。終了後、理系の同級生の発言で気が付きましたが、この年、隣接3項間漸化式が出題されていました。
「文系じゃ絶対に解けない」というレベルではありませんが、センター数学ではやや異質な出題です。やや面喰いつつ、誘導に乗りながらなんとか左ページを解き終えたところで、「これ以上食らいつくのは得策ではない」と、スパッとあきらめベクトルに向かいます。
これが奏功しました。
ベクトルはほぼ満点をたたき出し、戦略通りに進めることができ、大事故を防ぐことができました。
- 地学Ⅰ(目標:85点)
この後、長い休憩に入ります。
化学→物理・地学 の順に行われますが、私は地学受験者のため、ラウンジで過去問を見ながら待機しました。
地学は得意科目でした。
受験者が圧倒的に少ないことから、「平均点ほどの難しさはない」「無勉で受ける文系受験生も相当数存在するので、まともに勉強すれば、容易に高得点が取れる」「暗記量は少なく、計算も中学の1次方程式レベル」などの言説がネット上に飛び交う中、思い切って地学選択を決意した高2の春。
結果的に、この時の選択が大成功でした。
前年に比べて、易化。
例年、鬼門とされている地形図の問題も、迷うところのないごく平易な問題でした。
唯一迷った天体の問題も、消去法で正解をたたき出すことができ、最終日最終科目にして有終の美を飾ることができました。
3.結果
国語 165
数学Ⅰ・A 89
数学Ⅱ・B 88
英語 181
日本史B 95
政治経済 97
地学Ⅰ 100
合計 815
高校3年間の学習の成果が出せた、と思っています。
- これと言って高校でやりたいこともなかったこと
- 家庭の事情で、浪人は許されず、入学する大学が限られていたこと
- 田舎の高校だったため、都会の学習塾に通うこともできないこと
- 近しい親族で大卒者がいなかったことから、相応のレベルの大学を出てまともな職業に就きたかったこと
等の事情から、高校3年間は基本的に自主学習に励んでいました。
塾で対策を重ねた全国の高校生・浪人生を相手にすること、田舎の(自称)進学校の指導に若干不安があったことから、念のため、ベネッセで学習していましたが、塾等には一切通いませんでした。(自分が恐る恐るパワープレーで突破したのを反面教師に、今後、子供ができた際には、塾に通わせて、安全・確実な道を進んでほしいな、と思う気持ちがあります…)
時間的・費用的制約がありながらも、できる限りのバックアップをしてくれた親にも、感謝しています。
4.総括
自分の地頭・スペック、親の学力からすると、むしろ出来すぎな感すらあります。
「過去の偶然の栄光に縋っているだけ」と、自身でも少し思いますが、同時に、やり切ったからこそ得られたものは、その後の自分の自信になると思います。
偶然、そこそこの成績が出た、というのもありますが、芳しい結果が伴わなくても、自身で「ここまでやったのだから」と納得してやり遂げたことに対する意識は全く異なるものになると思います。
ただ、大人になると、連続的にやってくる納期、成果の要求水準と所要時間を適切に測定する能力など、単に結果を出すだけでなく、その過程についてもマネジメントしなければなりません。
圧倒的な勉強量によるパワープレイに縋って切り抜けてきた経験は、自身の「勝ちパターン」になったのは間違いないですが、社会人として仕事をこなす現在は、その限界、更には置かれた環境に応じたフレキシビリティを発揮する重要性もまた同時に感じさせられます。
この「点数」という結果は結果として、生涯胸の内にとどめ(思いっきりブログで披歴してますが!!笑)、社会人として、自身の能力とキャパシティーを謙虚に見つめなおしつつ、一市民として平穏無事に過ごしていきたいと思う、今日この頃です。
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センター試験①
大学入学共通テストがこの土日(1/14,1/15)に行われました。
92年産まれの私にとっては、共通テストといえば、「センター試験」。
国立大入試に向けた最初の関門です。
「30歳手前にもなって、いつまでセンター試験の話してるんだ…」という思いもありながら、なんとなく、総括してみたい気持ちがありました。
往時を偲ぶ懐かしさに、自戒を交えて、12年前のセンター試験の記憶を書き残します。
1.2011/1/15(土)
今年と曜日の並びは同じです。
田舎だったので、会場までは車移動です。いつも通り起床…かと思いきや、母親に叩き起こされます。「何事?!」と思ったら外は雪景色。
「前夜の予報では雪なんて言ってなかったのに…!」
気持ち早めに準備を整え、いざ出発です。
雪道が苦手な母親に代わり父親が車を運転します。もともと口数が少ないこともありますが、一言も話さずに会場となる私立大学に到着。英検などでも訪れたことがあり、見慣れた景色です。
学区内の高校の割り当てしかない会場だったのと、その学区内ですら進学校があまりなかったことから、知った顔も多い中での受験。
私の座席は、大講義室の一番左の列、後ろから3.4番目くらいの座席でした。遮るものも無く、2日間、たいそう快適に受験することができました。
受験した6教科7科目の思い出
文系6教科7科目。受験順、当時の目標点とともに、書き記します。
- 政治経済(目標:95点)
もともと関心をもって勉強していたのもあり、得意科目でした。
河合模試、進研模試などでも失敗したことがなく9割を目標にしていました。同時に、最初の科目ということもあり、この後の各科目に向けて、リズムを作りたいところでした。
最初の5問くらいは、迷う選択肢もなく、順調に解き進めます。
ところが、序盤の最後に登場した、需要供給曲線を絡めたやや応用的な問題を前にしたとき、頭が真っ白になります。
模試で出れば、そこまで難しい問題でもないと、冷静に解けるはずですが、まったく頭が回らなくなってしまいました。試験中に、しかも得意の政治経済の問題で、思考停止に陥ったのは初めてでした。
思わぬ事態に大変狼狽しましたが、「ここはいったん落ち着いて、一番最後に解こう。」と、それらしき選択肢にマークして進んでいきます。
それ以外は迷うことなく、最後まで行ってから当該の問題に戻ります。時間をかけて冷静に考えたところ、無事、解答することができました。
この経験から、大事故は防止し、できるところでしっかり解こう、との意識に変わりました。
- 日本史B(目標点:95点)
こちらも、中学時代から関心を持っていた分野だったこともあり、得意科目でした。
受験テクニックなどでは、「地歴で100点を目指すなら世界史一択」という言説が当時主流でしたが、個人的にカタカナが覚えられなかったこと、日本史ほどの関心を持てなかったことから、日本史を選択・学習しました
正誤問題で2問ほど迷う問題があったものの、大きく失敗することなく、無事解き終えます。
午前中はいったんここで終了。幸先のいいスタートでした。
- 国語(目標点:140点)
唯一とも言える苦手科目でした。
中学時代から現代文に苦手意識がありました。評論、小説問わず、どうも筆者・作者の意図がくみ取れません。
幼少期からの読書量の少なさが仇となった形です。(余談ですが、このコンプレックスから、大学~社会人・現在にかけて、意図的に読書量を増やすことになりました。)
戦略は、
- 比較的得意な古文・漢文で点数を稼ぐ
- 現代文はとにかく粘る。どちらかというとマシな評論に時間を割いて点数を拾う
2日間で最大の山場となる戦いの火ぶたが切られた。
■得意の漢文から解き始めます。
例年に比べると、やや難。
いつもより丁寧に読み進め、17,8分で終了。完璧とは言えないものの、悪くない手ごたえだった。ただ、いつも10分程度で解き終えてたのに比べると、時間がかかってしまった。
■和歌が出なかった古文
次いで、古文へ。
比較的得意であったものの、和歌はやや苦手。選択肢を見ながら「多分この意図で詠まれたのかな…」と類推することで難を逃れてきた。
当時の私には、平安貴族の心情も、(現代の)恋心も理解しようがなかった。
「和歌、絶対解いたるぞ!」と、気合十分でページをめくると、衝撃の光景が…
「和歌がどこにもない…!!」
センター試験史上初めて、軍記物語が出題されたのだった。
衝撃に打ちひしがれたのも2秒程度。刹那、「むしろ僥倖では…!」
その予感は的中した。
ひねりが全くと言っていいほどなく、大変読みやすい文章。選択肢も平易で、15分程度で解き終えた。
古文でここまで自信をもって解答できたのは、後にも先にもこの一度だけである。学習の成果が、思わぬ形で報われた感じであった。
古文・漢文が比較的調子よく乗り切れた今、前途は急に洋々としたものとなった。
■みんな大好き鷲田清一(評論)
この平易さであれば、評論はどぎつい文章が来るのではないか…(小林秀雄など)
身構えつつ現代文の筆者を見ると…鷲田清一!!
これまた何たる僥倖!!頻出中の頻出でありながら、論理明快、表現も比較的平易に書かれており、中高生にもとっつきやすい文章。
案の定、比較的わかりやすい文章であったことから、さほど躓かずに終了。
結果はふたを開けてみなければわからないが、ここまでは、大変快調である!!
■ゴメンナサイネ(小説)
後にネット上で語りつがえることとなる名文の誕生である。
水俣病の設定が読み切れず、なんだかよくわからないまま解き終える。
「小説は事故ったかもな…」
ただ、センター模試を受けていた時のような絶望感とは程遠い。いつもと比べれば、相当いい線行ってるはず!
「目標の7割は超えているであろう…!!」との確信の元、最大の山場を終えた。
- 英語(目標:188点)
…国語は本当の闘いであったため、つい敬体を放棄してしまいました…笑
気を取り直して得意の英語です。
ネクステージをやりこんだだけあって、文法は間違いようがありませんでした。
長文についても、しかるべきところを読めば比較的正解が導出できたことから、さほど苦労した記憶がありません。
「センター試験のための勉強」と呼べるのは、最後に点数を稼ぐべく取り組んだ発音・アクセント問題くらいでしょうか。(なお、本番は頻出といえない問題が出たことから、発音・アクセント学習は無意味なものとなってしまいました…)
これまでの模試同等の手ごたえで英語を終えた。
リスニングを終え、完全に日が沈み切った時間帯に終了。長い一日であったが、どこか清々しさを感じた一日でもあった。
↓2日目・後半へ続く…
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